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【参加報告】「第35回女性建築士のつどい エクスカーション」に参加しました。
事務局からのお知らせ
記事掲載日:2024/09/27(金)
建築士のつどい本会の前日と当日に、女性建築士のつどい恒例のエクスカーションを開催しました。
前日の20日は平日しか見学できない「大熊町立 学び舎ゆめの森」「福島第一原子力発電所」を見学し、富岡町で地元の復興に取り組んでいる2店舗とワイナリーを見学するコースでした。
「大熊町立 学び舎ゆめの森」
0~15歳の子どもたちがともに遊び、学び、さらに地域の方々とも協働していく学び舎で、多様性に満ちた社会において、子どもたちが自分で考え、人と協力して生きていく力を育むことを目指している学校です。全てが緩やかに繋がり「遊びながら学ぶ」そのことが一目瞭然でわかる学校でした。見学した皆さんの感想は同じ言葉でした。「こんな学校で学べたら豊かな感性を得られたし通いたかった」
内装のディテールは一般の小学校などでは考えられない仕様でした。
「福島第一原子力発電所」
廃炉資料館でベストと線量計と入館許可証を配布され、施設専用のバスで第一原子力発電所に移動して施設内を車窓にて見学しました。
1号機から4号機までを見渡せる場所で停車し下車しましたが、爆発の威力が凄まじかったのが一目でわかりました。デブリの取り出し方法も見つかっていない今、廃炉には気の遠くなる時間を要すると思われます。福島県民として、これは映画の中出来事ではなく現実であることに改めて目を背けてはならないと思いました。
「BAUM HOUSE YONOMORI」
福島県建築士会の遠藤会長が経営する店舗です。
遠藤会長のお話で、この店舗を開業したきっかけをお聞きしたところ、この地域に活気を取り戻したい、また多くの方に足を運んでいただきたい。そして、夜の森の桜のように多くの人を笑顔にする存在になりたい。そのような思いを込めて作り続けているそうです。
「YONOMORI DENIM」
リメイクデニムのお店です。この店舗もBAUM HOUSE YONOMORIと一緒で、富岡町の復興を目指して開業した店舗です。SDGsへの取り組みでリメイクデニムを始めたそうです。
「とみおかワインドメーヌ」
海の見える高台にぶどう畑があり、ちょうど夕暮れ時に伺ったのでマジックアワーできれいな海でした。
この施設も復興へ取り組む浜通り・富岡町の明るい未来を切り開く一つのカギとなるよう、ワインを核とした新たなまちづくりと、新しい農業への取り組みを行っているそうです。
地元産の食材との調和(マリアージュ)と、何度でも訪れたくなる豊かな自然風土の環境形成(テロワール)の両立を目指して奮闘中で、富岡駅前にワインガーデンを整備中だそうです。
つどい本会前21日の午前中は、福島第一原子力発電所の見学とセットになる、東日本大震災・原子力災害伝承館の館内見学とフィールドワークでした。フィールドワークではバスにフィールドパートナーの方が乗車し3.11の時の話しを聞きました。雨の為、車窓からですが請戸小学校や請戸小学校の児童達が避難した高台などを巡ってきました。防災林も用に木は植樹され、少しずつ整備はされていましたが、まだ復興までは至っていないようです。